「COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック」
観てまいりました。
カート・コバーンのオフィシャルドキュメンタリー映画で、1週間限定となれば、見に行かないと。
今までのカートの映画は、ドキュメンタリー映画としてあまり信憑性のないものが多かったのですが、
この映画は貴重なプライベートの映像がたくさん出てきて、
カートの日記、アート、カートの母親、父親、コートニーなどの証言、
最後には監督のインタビューもあったりと、ドキュメンタリー映画としてとても完成度が高いものだと思います。

カートの音楽的な才能もさることながら、そのルックスや、27歳という若さで命を絶ってしまったことに、
音楽界の神話的な存在となっていましたが、
このドキュメンタリーではカートの内面を客観的に、かつ緻密に浮き上がらせていきます。
私は、この映画の前にJames Brownの映画を観たせいもあるんだろうけど、
あともうカートの熱狂的なファンではないせいもあるけど
かなり冷静に観てしまったというか・・・
カートの繊細さが弱さに見えてしまう。
両親に捨てられてという境遇は2人とも同じだけど、
JBはさらに貧困、人種差別という大きな壁から這い上がってきたわけで。
どちらが正しい、悪い、という事を言いたいわけではないし、
時代背景の違いもあるんだろうけれど、
カートはドラッグに逃げてしまった事がやっぱりいろんな事の原因だと思いました。
後半のプライベート映像では、もうドラッグでヘロヘロなんだもん。
自分の赤ちゃんもしっかり抱いてあげられない。
ライブではめちゃめちゃかっこいいんですけどね。
若い時に自分がこの映画を観たらどう思ったかな。